5.0

att_neko さん

2014年02月投稿

ネコ

最期まで安心して任せられました。

近所にあるのは知っていましたが、両親が別の病院に通わせていました。
ただ元の病院が投薬、ビタミン剤投与などが多く、本当に必要な治療なのか疑問に思っていました。
ある日、胸にこぶのようなものをみつけ、病院に連れて行く事を決めました。
元の病院ではなく、「必要な治療しかしない」とホームページに書いてあった武美さんに連れて行くことにしました。
建物は一見民家のような昔からやっている感じです。
先生に見せると、一目で「乳がんですね」とおっしゃいました。
手術をしないと死ぬと聞かされて、迷わず手術をお願いしました。
10万円以上を覚悟していましたが、朝預けて夕方引き取ったときに請求されたのは5万円程度だったと記憶しております。縫合痕が痛々しかったですが、元気なまま帰って来ました。しばらく通院しましたが、薬も本当に最小限で、請求額も格安。そしてちゃんと回復しました。

でもそれから半年して、今度は元気がなくなり、息苦しそうにしている事に気がつきました。再び連れて行くと、レントゲンを撮った後に、末期の肺がんである事を告げられました。猫は人間よりガンの進行が早く気付いたときには手遅れの場合が多いようです。
もちろん安楽死と言う手段もありましたが、私は自分が拾って来た猫と、最期まで一緒に暮らす事を選びました。
薬も飲んでくれなくなってからは、毎日注射のために通院しました。通常は土日はお休みなのですが、いつも通りの支払いでいいと言って頂きました。日に日に弱って行きましたが、自分の人生の半分を共に暮らした猫と絶対に最期までいるのだという気持ちで通いました。

ある日の朝、私のところに来てニャーと鳴いてから、２回けいれんし、動かなくなりました。私はひとしきり泣いた後に、先生のところに御礼に行きました。先生はお気落としなさいませんようにとおっしゃって頂き、火葬の場所の案内などを丁寧に教えてくれました。
ちなみに元の病院の医師は、後日私の母親が猫が亡くなった事を告げると「あ、そうですか」といって、目の前でカルテをゴミ箱に捨てたそうです。

最小限の治療で、最期まで安心して治療をお願いする事ができました。あれからもう数年が経ち、私も引っ越して猫のいない生活を送っておりますが、また飼うことがあれば、武美先生のようなお医者さんに巡り会えればと思っています。

(ありし日のミーちゃん)