この動物病院の口コミ

5.0
みずもと さん
2019年09月投稿
イヌ

長い間、お世話になりました。

開業当初からお世話になっていました。

先日、我が家の18歳の老犬「ムック」を看取って頂きました。

ムックは、生後4ヶ月の時に譲渡会で譲り受けました。その頃からいけだ動物病院にお世話になっています。賢く、運動神経が抜群な、自慢の犬でした。

予防接種や健康診断等でお世話になるのみで、病気知らずでした。

しかし、15歳になった頃、体調を崩しました。腎不全でした。ショックを受ける私たちに、「腎臓が破壊されています。ですが、残った機能で頑張りましょう」と先生は声を掛けて下さいました。

それから、毎日病院に通いました。先生はお正月も返上し、点滴をして下さいました。

ムックの体調は一進一退を繰り返していました。嘔吐、下痢の症状が酷い時には不安に駆られ、泣きながら病院に電話を掛けたこともあります。先生はその度に励まし、懸命に治療して下さいました。

その後ムックは、心不全になっていることが分かりました。新たな病気を煩ったことに、家族一同言葉が出ませんでした。先生は病気について丁寧に説明してくださり、「お薬で対処していきましょう」と背中を押して下さいました。その日一日を何とか乗り切ることで精一杯でした。

そんな中、熊本地震が起こりました。熊本市内の我が家は半壊し、山鹿に避難することになりました。その旨を伝えると、先生は自宅点滴の方法を教えて下さいました。初めのうちは点滴に不慣れで、先生に何度も電話で質問してしまいました。その度に丁寧に説明して下さり、安心しました。

その後、自宅の再建が決まりました。その間も先生はムックを気にかけて下さいました。環境の変化に敏感なムックをサポートして下さったからこそ、仮住まいの期間を乗り越えることが出来ました。完成した自宅に家族全員で入居出来たのは、先生のおかげです。

ムックは、18歳になりました。病院で出会う患者さんから、「ずいぶんお年ですね」「あら!長生きね」と声を掛けられることが増えていました。19歳、20歳と歳を重ねて欲しいと、私たちは切に願っていました。

その頃には、ムックは自力で長時間歩くことが出来なくなっていました。トイレの際にはサポートが必須で、食も細くなりました。甲状腺の状態が悪化したため、脱力状態が続くこともありました。

先生は、ムックに真摯に向き合って下さりました。大量の薬について、一つひとつ丁寧に説明して下さいました。どのような治療の方法があるか、私たちが理解するまで何度も説明して下さいました。先生だからこそ、ムックは安心して治療を受けることができたのだと思います。

2019年9月24日の昼、ムックは急変しました。荒い息を繰り返し、咳止めの薬も全く効きませんでした。舌は紫色になっていました。

その日の午後は病院は休みでしたが、急遽、診て頂きました。肺水腫でした。肺から水を抜くのには、苦しみが伴います。ムックの苦しむ姿は見たくありませんでした。安楽死させることを選んだ私たちを、先生は静かに受け入れて下さいました。

ムックは、慣れ親しんだ病院で、先生と家族に見守られて逝きました。苦しまず、眠るようにこの世を去りました。先生と先生の奥様は、ムックの死を悼んで下さいました。

ムックは、いけだ動物病院が大好きでした。病院に行く前には、尻尾を振って喜んでいました。ムックにとっての最後の場所がこの病院だったことは、家族にとっても救いでした。

いけだ先生、奥様、スタッフのかなみさん。大変お世話になりました。手を尽くしてくださったこと、感謝してもしきれません。ムックは幸せでした。

最後に、いけだ動物病院の益々の発展を、心よりお祈り申し上げます。

病院名
いけだ動物病院
動物の種類
イヌ
来院目的
通院
来院時期
2019年
病名
心不全、腎不全、甲状腺
10人中 10人が参考になった

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