大野動物病院

病院のすぐ近くで、雨に打たれて死にかけていた生後一月あまりの子猫を拾い、助けを求めました。
見つけた時には、一緒にいた二匹は既に息がなく、生きていた最後の一匹も身動きできるほどの体力も無いまま、人の気配を感じて鳴くのが精一杯の状態でした。長くはもたなそうでしたが、そうかと言って見捨てるわけにも行かず、電話をして連れて行きました。

早速診ていただいたところ、栄養失調と脱水とを併発しており、低体温、意識障害もある状態ではないかとのことでした。できるだけのことはしてみるが、助からない可能性も高いとはっきり言われました。
素人目にもそのぐらいのことは察せられるほど弱っていましたので、とにかく覚悟はしておくのでできるだけのことはしてあげてくださいとお願いしました。

一夜明けて、連絡がなかったのでこちらから電話してみたところ、奇跡的に持ち直したようだと言われました。
話を聞いてみると、一晩温かくして、酸素吸入を行い、手を尽くしていただけたとのことでした。

その後、引き取りに行くと、一晩寝かしていただいた箱や、敷き詰められたタオル、ネコ缶などもまとめてそのまま譲ってくださいました。また、困ったことがあったらいつでもと言ってくださいました。
本当に、いつ死んでもおかしくない状態だった命を救ってくださったその技術の高さや手厚い処置もさることながら、必要な時ははっきりと言い、また全力を尽くし、そしてその後優しくアフターフォローまでしていただけた、温かい心遣いに感謝しています。
何かありましたら、またお願いしたいと思います。