島川動物病院

もう、２０１２年の情報ですので当時と同じとは言い切れませんが、その頃、島川さんは我が家の猫達のかかりつけの病院でした。
スタッフも先生と何名かの看護婦さん、施設自体もけっして大きいものではないのですが、みなさんのペットに対する愛情ということに関しては、伊東市内では一番だったと思います。
永く腎臓病を患っていた高齢のオス猫の具合が悪化し、仕事で家に誰もいなくてしまうため、午前中に島川さんに預けたのです。　もうかわいそうなくらいぐったりしていて、少しでも楽になってくれたらと思っていたのですが、１時間もしないうちに先生から電話があり、手当の甲斐なく亡くなったとしらされました。
会社の昼休みに飛んでいってみると、少ない診察台の上に毛布にくるんで寝かせてもらっており、枕元にはお線香があげてありました。先生も、看護婦さんも、ネコの横で沈痛な面持ちで立っておられて見ているこっちが辛くなりそうなほどでした。
貴重な診察台の上に、私達が行くまで、大事に寝かせていただていた光景を見た時、この先生に最後を看取って頂いて本当に良かったと思いました。　もちろん、私達が彼の最期を看取ってあげなくてはいけなかったのでしょうが、当時はそれが精一杯でした。
極力、無駄な検査を省き、ペットの体の負担を第一に考えるベテランらしい診察は、私達も安心できます。
機械や技術よりも、もっと大切なものを持たれている動物病院だと私は思います。