獣医神経病クリニック

ある日、我が家の愛犬を散歩をせさていると嘔吐のような症状が出て、それ以降、みるみる容態が悪くなり、顎を上げてうつろな表情で寝込むようになってしまいました。更に、抱き上げようとするとキャンと鳴き声を上げ痛がるようにもなってしまいました。急ぎかかりつけの動物病院で色々診て頂いたのですが、内臓に悪いところは見られず原因が分からないことから、神経系が悪いのではないかということになり、MRI設備を保有する当病院を紹介してもらい予約を入れて受診しました。病院は予約制なので混雑もなく、清潔でとても穏やかな空気の流れる病院でした。先生は症状を詳しく聞き取りしたのち、2時間ほどお待ちくださいということで早速MRIの診察に入りました。診断結果は、腫瘍などはなく、脳内も異常は見られなかったのですが、脊髄の中に血液が溜まっているということを、画像と共に親切丁寧に説明していただきました。血液も採取し検査したのですが、残念ながら、血液が何故そこへ溜まったのかの原因特定までには至りませんでした。でも、どうやらそれが容態悪化の原因であるということは分かったのです。そのため、脳圧を下げる薬と痛み止めを頂き、以降は、かかりつけの動物病院へ連絡し、そちらで継続して治療することになりました。MRIの画像をDVDで頂き、一般的にありがちな病とその症状などの説明を受け、犬は歩くときに首でリズムを取るので、それで脊髄が刺激され痛がるのだろうということや、今回が非常にレアなケースであることまで、親切丁寧に優しい口調で説明頂けたので充分理解することが出来ました。今まで何件か動物病院へ行きましたが、その中でも環境や対応、診察ともにとても良い病院です。