あい動物病院

先日、猫が２２歳で逝きました。
それまでずっと心を込めて治療してくださいました。
10ヶ月前、歯骨が腐って頬が破れました。
何本もあって、2回手術をしてくださいました。猫をたくさん飼っている友人の話では、この歳でこうなった場合、お年ですから、と手術はしてくれないお医者さまが多いそうです。でも、基本的に健康なので大丈夫、と、手術してくださり、後日の治療も掛け流し消毒、投薬、レーザー、などなど、時には爪切りも耳掃除も、丁寧にしてくださいました。　　　
歳のせいで抗生剤などの効きがわるく、回復はなかなか進みませんでしたが、一時は見えなくなっていた視力も戻りました。
治療中は、「◯◯ちゃん、かわいいね」「◯◯ちゃん、大好きだよ」と声をかけてくださるので、わが猫もすっかり安心して先生に身を委ねていました。
先生は病状や治療の説明も詳しくしてくださり、インフォームド·コンセントもカンペキです。
やがて老衰も重なり、ご飯も水も飲まなくなって衰えたとき、対応の仕方をいくつか示してくださいました。私はこのまま逝かせたいと言い、先生も飼い主の気持ちを尊重してくださいました。
そして最後の10日を抱いて過ごしました。目が見えるようになって、うっとりと私を見上げた猫の目が心に残っています。
「◯◯とお母さんと僕の協力でこの子は頑張れる」、
と先生はしばしば言われ、飼い主の対応の仕方を細やかにおしえてくださり、獣医さんの奥様も含めて私を常にねぎらってくださいました。
ほんとうにそうだったと思い感謝しています。
逝ってからも、最期の写真を奥様と一緒にしみじみとみてくださいました。
動物のお医者さまとして、温かい心が一番たいせつだと感謝しています。
もう一匹の若い猫もお願いしています。ご夫妻ともいつまでもお元気で、よろしくお願いします。