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北海道札幌市北区北二十七条西14-2-1
イヌ / ネコ / ウサギ / ハムスター / フェレット / モルモット / リス / 鳥
信じられない態度
猫の口に癌ができ、切除手術をするも再発し、抗癌剤も効いた様子がなく、藁をもつかむ思いで放射線治療の可能性を尋ねに行きました。是が非でもしたいというのではなく、どれだけ可能性があるかを聞きたかったのです。
診察は初め研修医の方が対応し、これまでの経緯などを聞かれました。その際、胃ろうについてはで...
猫の口に癌ができ、切除手術をするも再発し、抗癌剤も効いた様子がなく、藁をもつかむ思いで放射線治療の可能性を尋ねに行きました。是が非でもしたいというのではなく、どれだけ可能性があるかを聞きたかったのです。
診察は初め研修医の方が対応し、これまでの経緯などを聞かれました。その際、胃ろうについてはできるだけしたくないことを伝えました。動くのが好きな子だし、痛い思いをさせるのも嫌だったからです。
1時間ほどが経ち、医師の先生の診察に呼ばれると、どういうわけかふんぞり返り、人を汚いものでも見るような目で見ながらいきなり「あなたは何がしたいんですか?」と叱責されました。意味が分からず、放射線治療の可能性を聞きに来たことを説明すると「効きません」と嫌味のように言い放ち「放射線治療なんてどこで聞いてきたんですか?」と怒る始末。北大動物医療センターのホームページを見て来たことを伝えると「効かないとはっきり書いています!」とまた怒られました。しかしホームページには「放射線治療は効くものと効かないものがあるのでお尋ねください」と書いてあったはずなのですが。
また「胃ろう一択なのに、なぜしたくないんですか?」と問い詰めるような顔で詰問され「痛みを与えたくないから」と答えると「胃ろうが痛いなんて聞いたことがない!」とまた怒られました。痛くないならと、では胃ろうをしたらこの子はどうなりますか?と聞くと「それは喉にまで癌がまわって窒息死するでしょうな。この子の死因は窒息死だ!」と憎々しげに言われました。では、胃ろうをしなかったら?と問うと「食事も水も取れないなら持って3週間でしょうな」と。水は飲んでいたので「水は飲めるのでは」と聞くと「舌まで全部癌が回ってますよ」と何をバカバカしいという感じで言われました。その時はもちろん、ずっとあとまで舌の大部分は残っていたのに、多分実際に見てもいないのでしょう。
とにかく常に苛立ち、人を汚いものでも見る目で見つめ、憎々し気に話されました。
いくら実験・研究が本務とはいえ、瀕死のペットを抱えている飼い主にする態度でしょうか。お金を払ってなぜこのような扱いをされなければならないのでしょうか。どの方法を取っても死ぬということを伝えてるのに「お気の毒ですがこの場合は…」などという配慮した話し方は一切ありませんでした。
結局、この医師の言った「最後は窒息死」というのが最も苦しいだろうと考え、胃ろうはしませんでしたが、痩せ細り、免疫力も落ちてかえって癌は進行し、ボロボロの体で癌と戦う羽目になり、何も楽しいことのない苦しみの毎日の中、歩く力さえなくなり、最後の日まで癌に苦しめられ、苦しみ抜いて死んでいきました。
もしこの医師が変に怒ることなく「胃ろうは痛みはありませんよ。癌の進行は止められませんが、食事は取れるので体力は落ちず癌の進行も遅いでしょう。それに飢餓と癌の二重苦に苦しまなくて済みます。その場合、喉に癌が進行し窒息になるかもしれませんが、苦しみだしたら安楽死で楽にしてあげるという手が動物には使えますから」と説明してくれれば、胃ろうを拒むこともなかったでしょうし、この子もこんなに苦しい思いをしなくて済んだと思います。
確かに「胃ろう一択」というのは正しかったかもしれません。ただ、こちらは医学は素人です。それなのに「なぜしない!」と怒られても戸惑うだけですし、十分な説明をされなければ正しい判断ができません。
今でも北大動物医療センターに行ったことを後悔しています。