内海動物病院

昔ながらの腕のいいお医者さん

２０年近く前、初めて猫を飼うことになり、たまたま徒歩圏にあった当病院へ。
設備は、余り最新とは言えないし、助手の方もいらっしゃらなくて、先生が一人きり。大丈夫かなと少し心配になりました。
しかし、こちらの先生は素晴らしい獣医師でした。まず連れていった猫を素手で、
これでもか！と言わんばかりに、...

２０年近く前、初めて猫を飼うことになり、たまたま徒歩圏にあった当病院へ。
設備は、余り最新とは言えないし、助手の方もいらっしゃらなくて、先生が一人きり。大丈夫かなと少し心配になりました。
しかし、こちらの先生は素晴らしい獣医師でした。まず連れていった猫を素手で、
これでもか！と言わんばかりに、体中を触りまくります。
ごはんはこういうものがいいとか、こんな時にはこうしたらいいとか、聞くと、
すぐにその場で答えて下さいます。とてもフレンドリーな先生で話しやすいです。
驚いたことは、先生は、いつも自分の手で患者の体を触って状態を把握できる方ということです。
猫が病気になり、それまで１年に数回しか行かなかった病院にも頻繁に行くようになりましたが、そんな時でも、先生はおなかを触って「これはいいうんちができてるね」とおっしゃいました。え？触って、そんなことがわかるの？と思っていました。２日後に亡くなったのですが、先生のおっしゃった通り、きれいな形のうんちがお骨の中にありました。ある意味感動しました。
猫が元気な頃、ちょっと気になることがある度に、すぐに先生の病院に連れていき、心配していると、きちんと説明して下さいました。診察もして下さったのに、そんな時、先生は治療費を受け取って下さいません。「このぐらいでは要らないですよ」とおっしゃるんです。ほんとに気さくな方です。
亡くなった後、お知らせしたら、「あそこまでする飼い主さんはいませんよ。猫ちゃん、幸せでしたよ。」とおっしゃって下さいました。
先生がおっしゃった言葉の中で印象的だったのが、他のちょっとしたことで伺った時に「心配し過ぎでしょうか？」と言ったら、「いえ、そのぐらいがちょうどいいんですよ」とおっしゃったことです。
そして、「１か月に１回は、体中を触って、異常がないか、診てあげて下さいね」ともおっしゃいました。
犬や猫を連れてくるのは、昔から近くに住んでいらっしゃる方が多いようで、その点でも信頼されているのだと思いました。
２０年近くたった今も現役ですが、私は引っ越してしまい遠くになりました。こちらの病院がまだわからないので、知りたいことは時々先生に電話で教えていただいています。