のぞえ動物病院

我が家の愛犬は、亡くなる数ヶ月前に瞼の癌の切除を受けました。

高齢であったために麻酔から目が覚めるのかとか、心配は尽きませんでしたが、

無事手術は成功し僅か４ヶ月でしたが、手術前よりも質の高い生活を

愛犬と共に送ることが出来ました。

愛犬は亡くなる５０日前には、腎臓病を発症し食事を受け付けなくなりました。

目の癌の手術でお世話になったので、再度治療をお願いしましたが、

この子は１週間くらいしか持たないと言われました。

実際に様々な数値が相当酷く見るからに苦しそうでした。

人工透析は出来ないので、輸液を頂いて残りの命の灯を保つ様な暮らしが

始まりました。

愛犬はほとんどの食事を拒み、死ぬ１日前まで歩きましたが、最終的には

体重が半分になりました。

お腹を空かせたまま死んでしまいました。

死ぬ２日目にやっとロイヤルカナンの缶詰を勧めたところ少しだけ

食欲をみせました。

死ぬことは変えられない状態でしたが、後少し踏み込んだアドバイスを

頂けたら、亡くなる１週間前ならもう少し食事が出来たのにと思いました。

輸液を我が家で打てたりと御世話になったので、死後挨拶にいくと

私が帰る時に先生が深々と頭を下げられました。

色々と考えられた上でのことだったのかと感じたりもしました。

私自身ももっと積極的にアドバイスを求めるべきだったのでしょう。

しばらくは夜に病院の前を通ると、妙にキラキラと輝いていました。

治療費も良心的でスタッフの応対も親切でした。

飼い主自身もオロオロせずに積極的に残り時間を考えれば悔いは

残らなかったのかも知れません。

痩せ細った愛犬のお腹のグーっとなった音が未だに忘れられません。