はらのまち動物病院

震災で被災した時、犬のフードが本当に手に入らなくて、地元のかかりつけの病院にもなくて、交通手段もなく、物資も届かなくて、困りました。
職場が近かっただけでこの病院にかかかりつけではなかったのに、わらにもすがる思いで訪れたら、受付の方が親切に聞いて下さり、少しまってくださいね。と言って、先生と相談されて、試供品のフードを5袋もわけてくださいました。

とても忘れられない出来事でした。人間の食事だって、長い列をつくって買った時期でした。他の患畜さんにもたくさん使ったでしょうに、私のような家も沈んで親戚の家に犬ごと借り住まいしているような人間に、フードをわけてくださったことは、もともと動物を愛する心をもっていない先生にはできない事だと思います。すげなく断られてもおかしくなかったし、実際そういう事もたくさんあったし。

今、近くに住んでいないのですが、本当に感謝しています。

あの時からフードについて色々考えて、物資輸送が復活するまでの間の量をストックもするようになったし、複数種類を組み合わせたりもしています。