治せる病気であれば積極的に攻めることが推奨されますが、もう体力的にも厳しくなり、余生をゆっくりと家で過ごさせてあげたいと希望される場合には、緩和ケアを選択することができます。
緩和ケアでは、ペットの病状だけでなく、ご家族様の希望方針、そして生活環境を踏まえた在宅医療プランを立てさせていただき、最後の日まで一緒に歩んでいきます。
■傾聴を大切にした診療
初診では2〜3時間ほどの時間をかけ、ゆっくりと問診させていただきます。完全プライベート空間ですので、動物たちだけでなく、ご家族様も安心しながら診療に集中できます。
■「できない」から「できる」に
もう何もできないと思われていた状況から、「できること」がまだあることが多いです。例えば床やベッド、水場やご飯皿など、部屋の明るさや温度、気をつけることやデジタル時計の設置など、医療面以外にもたくさん見つかることがあります。
また医療面では、内服から注射に変更し、ご家族様だけで実施できるように一緒にトレーニングしていき、できる限り余生は家族だけの空間で時間を過ごせるように、環境の整った空間づくりしていきます。
急変時にはどうすべきか、何ができるのか、それには何が必要で、何に注意しなければいけないのかなど、徐々に知識が蓄積することで、ご家族様自身が、愛犬、愛猫に特化した看護師になっていただくことを目指しています。
■経験的知見
犬猫の在宅終末期ケアを開始してから、最後を自宅で過ごし、そして旅立っていった子たちから教えてもらった知識やニュアンスなど、獣医学的知見に合わせて、教科書には載っていない私たちの経験的知見をお伝えさせていただいています。
この状態であれば、もしかするとこんなことするといいかも...など、必要に応じて、アイデアベースでひたすら最後までご提案させていただきます。
最後に在宅での緩和ケア、終末期ケアを当たり前のように選択できる社会がくる日を目指し、日々の診療に励んでおります。
内服ができないから、通院ができないからと諦めてしまう前に、まずはご連絡ください。
お知らせ
最良の在宅緩和ケア、在宅終末期ケアを最後まで提供していきます。ネット予約
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